ゼパニヤ預言から中東問題の本質と主のご計画を知る

終末論
エルサレムを囲む軍隊
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イスラエルは霊的戦いの中心地で、エルサレムは中東紛争の火種であると言われます。古代イスラエルは、近隣諸国の偶像礼拝に引き込まれて堕落した結果、大国の侵略を受け、捕囚され、国が亡びるという歴史を通りました。再建国した現代イスラエルは、旧約聖書を信じ従うユダヤ教国家ですが、イスラム教組織やアラブ諸国から絶え間ない攻撃を受けています。イスラエル民族がカナンの地に定住してから世の終わりまで、イスラエルとエルサレムに対する霊的攻撃は続きます。

預言者ゼパニヤは、バビロンに捕囚される以前の南ユダ王国に対して、偶像礼拝に対する主の裁きを警告し、悔い改めを迫りました。1章と2章では、偽りの神々を礼拝するイスラエルと中東諸国を、主がどのように取り扱われるかが預言されています。3章では、主が主権をもってご自分の民と国を救われるという約束が語られます。主イエスが再臨され、世が改まる時、イスラエルとエルサレムが主によって回復され、神の民を主に反逆させていた偶像礼拝者たちは消滅し、諸国民も真の神を礼拝するようになります。

この記事では、ゼパニヤ書1章と2章から、イスラエルが直面してきた霊的戦いの本質を探り、終末を迎えるイスラエルの戦いについて考察します。

1.背教のイスラエルに語ったゼパニヤ

ゼパニヤの預言の背景を確認しましょう。

ゼパニヤ1:1  ユダの王、アモンの子ヨシヤの時代に、クシの子ゼパニヤにあったのことば。クシはゲダルヤの子、ゲダルヤはアマルヤの子、アマルヤはヒゼキヤの子である。

ゼパニヤは王ではありませんが、系図によると、南ユダ王国の13代目ヒゼキヤ王の4世代後の子孫です(ヒゼキヤ⇒アマルヤ⇒ゲダルヤ⇒クシ⇒ゼパニヤ)。

ヒゼキヤは南ユダ王国で宗教改革を行い、国民を主に立ち返らせた善王で、ヨシヤはヒゼキヤの3代後の王です(ヒゼキヤ⇒マナセ⇒アモン⇒ヨシヤ)。

ですから、ヨシヤとゼパニヤはヒゼキヤの子孫で、親戚にあたります。

ヨシヤ王の時代、既に北王国イスラエルはアッシリアによって滅ぼされており、ゼパニヤと同時代の預言者エレミヤも、南ユダ王国の裁き(バビロン捕囚)を警告し、悔い改めを迫りました。当時のイスラエルは、周辺諸国の神々に仕えて主の怒りを引き起こしては、悔い改めることを繰り返していました。神の民には常に霊的誘惑が働き、信仰の戦いがあります

ヒゼキヤ王の父・アハズ王は、エルサレムの随所に異教の神々の神殿を造り、主の宮の扉を閉じて祭司を締め出し、自分の息子を偶像神に捧げるなど、主の目に甚だしい悪を行いました。

ヒゼキヤ王は大規模な宗教改革を行い、異教の祭壇を破壊して偶像を取り除き、主の宮を再び開き、祭司を復職させ、国民を主への信仰に立ち返らせました。

しかしその息子であるマナセ王は、父ヒゼキヤが壊した異教の祭壇を再建し、天の万象を拝み、アシェラ像を安置し、自分の息子を火で焼いてバアルに捧げるなど、再び主に反逆し、国中に悪を広げました。そして、その子であるアモン王も同様に、主に反逆しました。

アモン王の子であるヨシヤ王は、主を心から愛し、主の宮を修復し、祭司たちをその地位に戻し、律法の書に命じられていた通りに、過ぎ越しの祭りを再開しました。

 ゼパニヤの預言は南ユダ王国16代目のヨシヤ王の時代になされました。預言の正確な時期は特定されていませんが、この預言がヨシヤ王を宗教改革に導いたのかもしれません。

ゼパニヤは当時のユダ王国に対する裁きと、悔い改める者の救いを預言しました。現代に生きるイスラエル民族とクリスチャンも、義とされて永遠の祝福を受けるために、世の終わりの背教と主の日の裁きを覚え、霊的に備え必要があります。

2.世の終わりに下る裁きの預言

① 偶像礼拝の終焉

ゼパニヤ1:2~3
「わたしは必ず、すべてのものを大地の面から取り除く。──のことば──わたしは人と獣を取り除き、空の鳥と海の魚を取り除く。悪者どもをつまずかせ、人を大地の面から断ち切る。──のことば──

は、ご自分が創造された全ての生き物を全地から取り除く時が来ると宣言されています。「のことば」と二度繰り返されているのは、すでに決定されたからです。これは、ノアの時代以上の破滅が世界を襲うとの預言です。世の終わりが来て、現在の被造世界が一掃されます。

ゼパニヤ1:4
 わたしは手をユダの上に、エルサレムのすべての住民の上に伸ばす。その場所からバアルの残りを、偶像の祭司たちの名を、その祭司らとともに断つ。

主が最も憎まれるのは、ご自分の民とご自分の都の偶像礼拝です。バアルはカナンの農耕と豊穣の神で、自然を支配する神とされています。バアルは「主」「夫」「所有者」という意味で、バアルの妻はアシュタロテです。イスラエルの民が「主よ」と呼びかける時、実はバアルに祈っていたのです。

ゼパニヤ1:5~6
そして、屋上で天の万象を拝む者どもを、また、主に誓いを立てて礼拝しながら、ミルコムに誓いを立てる者どもを、主に従うことをやめた者ども、主を尋ね求めない者どもを断ち切る。」

イスラエルの神は、ご自分を捨てて偽の神々を崇める者に厳しく対処されます。

ミルコムはアモン人の神で「偉大な王」という意味です。モアブ人はそれをモレクと呼び、他にも、モロクマルカムという別名があります。国や民族によって同じ偶像神が違う名で呼ばれます。それらの偶像神は雄牛の頭をして、両腕を突き出して座っています。イスラエルの悪王アハズマナセアモンは、ミルコムの両腕の上に、自分の跡継ぎになる長子を載せ、火で焼いて捧げました。

ミルコム

ミルコム

偶像礼拝の本質は、人類を亡ぼそうとする悪魔を礼拝することです。現代テロリストの自爆テロは、真の神を信じる「敵」を「自分」と一緒に殺すことで、悪魔の思いを実現しているのです。

偽の神々礼拝のルーツは、パベルの塔事件にあります。首謀者であったニムロデは、人々を支配して神に反逆させた最初の人物で、バビロンを建設しました。ニムロデは死後、彼の母親によって神格化され、太陽神として礼拝されるようになりました。言葉が分裂し、ニムロデ伝説や神話が様々な言語で語られ、世界に多くの神々が生み出されていったようです。

ゼパニヤ1:7
口をつぐめ。である主の前で。主の日は近いいけにえを備え、招いた者たちを聖別されたからだ。

この箇所は難解です。いけにえとは何か、誰が招かれ、誰が聖別されたのか、異なる解釈があります。「主はいけにえを用意し、呼び集められた者を屠るために聖別された。」「主が一頭のほふる獣を備え、主に招かれた者を聖別された。」「主はすでに犠牲を備え、その招いた者を聖別された。」「ご自分の民を裁くために敵を招いて聖別した」という解釈もあります。

御子イエス・キリストは、人類を罪と滅びから贖うために真の神に捧げられ、受け入れられた唯一のいけにえです。神の子羊の血によって聖別された人は、主の日の裁きを免れ、神の国に招き入れられます

しかし主に立ち返らない人々は罰せられます。

ゼパニヤ1:8~9
であるわたしが獣を屠る日に、わたしは首長たち王子たち、すべて外国の服をまとった者たちを罰する。その日、わたしは罰する。すべて敷居を飛び越える者、主人の家を暴虐と欺きで満たす者どもを。

ダニエルの見た幻では、異邦人の帝国(バビロン、アッシリア、ペルシャ、ギリシャなど)はとして描かれていました。世の終わりに底知れぬ所から上って来る「緋色の獣」は、神を冒涜する名で満ちていて、7つの頭と10本の角があり、「女(大淫婦)」を載せています。頭と角を表し、は地の王たちを支配する大きな都黙示録17~18章)、エルサレムです。ニムロデから始まったこの世の帝国は、神の都エルサレムを征服し大バビロンとなって主に反逆します。

また、終末の最後の反キリスト「獣」と呼ばれます。エルサレム神殿には「荒らす憎むべきもの」が立ち、「獣」は自分を神とし、礼拝させます。

「獣」は多くの軍隊を集めて真の神と戦おうとしますが、天から現れた「神のことば」が、獣も、獣に従って神に戦いを挑む国々の指導者たちも、軍隊も、滅ぼします(黙示録19:11~)。悪魔の思いを果たそうとした獣は屠られ、エルサレムを汚して蹂躙する者どもは罰せられます。そして世の終わりには、すべての偶像神は滅び去り、真の神だけが崇められるようになります。

② 世の経済システム(マモン支配)の破滅

ゼパニヤ1:10~11
その日には──のことば──魚の門から叫び声が、第二区から嘆きの声が、もろもろの丘から大いなる破滅の響きが起こる。泣き叫べ、マクテシュ区に住む者どもよ。商人はみな滅び失せ、すべて銀を量る者は断ち切られるからだ。

魚の門第二区は北に位置しているので、北から来る軍隊によって破壊されるのでしょう。マクテシュ区は商業街です。金儲けは終わり、資産はもはや役に立ちません。

黙示録18章では、「悪霊の住みか、あらゆる汚れた霊の巣窟、あらゆる汚れた鳥の巣窟、あらゆる汚れた憎むべき獣の巣窟となった」大バビロンが倒れ(18:2~3)、火で焼かれる時、地上で権力を握っていた商人たちは、バビロンの裁きを見て泣き悲しみます(18:11~17、23)。

ゼパニヤ1:12~13
そのときわたしは、ともしびをかざしてエルサレム中を捜す。そして、ぶどう酒のかすの上によどみつつ、心の中で『は良いことも、悪いこともしない』と言っている者どもを罰する。彼らの財産は略奪され、家は荒れ果てる。家を建てても、そこに住めず、ぶどう畑を作っても、ぶどう酒を飲めない。」

ぶどう酒は「かす」を除くことで澄んだ芳醇な味わいになりますが、かすが残っていると、色も濁り、雑味が残ります。霊的成長に無関心で聖められることを求めない者には、肉的な性質が残ります。

ガラテヤ5:19~21には「肉の行いをしている者たちが神の国を相続することはない」と書かれています。ガラテヤ6:8には、「肉のために蒔く者は、肉から滅びを刈り取り、御霊のために蒔く者は、御霊から永遠のいのちを刈り取る」とあります。神と共に永遠の御国で生きるために、聖なる神に相応しい聖なる者に変えられましょう。主と主の恵みを侮る者は、永遠の御国を受け継ぐことができません。

③ 主の激しい怒りの日

ゼパニヤ1:14~16
主の大いなる日は近い。それは近く、すぐにも来る。主の日に声がする。勇士の悲痛な叫び声が。その日は激しい怒りの日苦難と苦悩の日、荒廃と滅亡の日、闇と暗黒の日、雲と暗闇の日、角笛と、ときの声の日、城壁のある町々と高い四隅の塔が襲われる日だ。

ゼパニヤの預言後、BC605年にバビロンがユダに侵攻し、BC586年にはエルサレムが破壊されました。しかしこの預言は、終わりの日に全地に臨む破壊について語っているのです。主の大いなる日には、人間の悪に対する主の激しい怒りが注がれ、地上から悪が一掃されます。黙示録では6章と19章に具体的に書かれています。

黙示録6章: 第5の封印が解かれて復活が起こった後、第6の封印が解かれて大地震が起こります。太陽・月・星に大異変が起こり、天は消えてなくなります。地の王たち、高官たち、千人隊長たち、金持ちたち、力ある者たち、すべての奴隷と自由人が、洞穴と山の岩間に身を隠して叫びます。「御座に着いておられる方の御顔と、子羊の御怒りから私たちを隠してくれ。神と子羊の御怒りの、大いなる日が来たからだ。誰がそれに耐えられよう。」

イエス様は、神と子羊の御怒りの、大いなる日に天から現れます。

黙示録19章: 天が開かれ、白い馬に乗った「神のことば」――義をもって裁きをされる「王の王、主の主」――が来られます。その口からは、諸国の民を打つために鋭い剣が出ており、獣に従う軍勢と戦い、地の王たち、千人隊長たち、力ある者たちを切り殺します。

ゼパニヤ1:17~18
「わたしが人を苦しめるので、人々は目の見えない人のように歩く。主に対して罪を犯したからだ。彼らの血は、ちりのように、はらわたは、糞のようにまき散らされる。彼らの銀も、彼らの金も、主の激しい怒りの日に彼らを救い出せない。主のねたみの火で、全土は焼き払われる。主が地に住むすべての人をたちまちのうちに滅ぼし尽くすからだ。」

主に対して罪を犯し、最後まで悔い改めなかった者たちや、主に反逆し、戦いを挑んだ者たちは、主の激しい怒りによって滅ぼしつくされます。私たちの神は焼き尽くす火です。

④ 悔い改めの勧告

ゼパニヤ2:1~3
 ともに集まれ、集まれ。恥知らずの国民よ。御定めが行われて、その日が籾殻のように過ぎ去らないうちに。主の燃える怒りが、まだあなたがたを襲わないうちに。主の怒りの日が、まだあなたがたを襲わないうちに。すべてこの国の、主のさばきを行う柔和な者たちよ、主を尋ね求めよ義を尋ね求めよ柔和さを尋ね求めよ。そうすれば、主の怒りの日に、かくまってもらえるかもしれない。

契約の民でありながら、主を捨てて異邦民族のように振舞う民に向かって、ゼパニヤは、手遅れになる前に悔い改めて神に立ち返り、義を行い、御心に歩むようにと呼び掛けています。

主を尋ね求め、義を尋ね求め、柔和さを尋ね求める者たちは、主の怒りの日にかくまってもらえます。地に7つの怒りの鉢がぶちまけられて裁きが襲い掛かる前に、空中に引き揚げられるのです。ゼパニヤという名前の意味は、「ヤハゥエは隠される(匿う、大切にされる、守られる)」です。

イエス様は、柔和な者は地を受け継ぎ、義に飢え渇く者は満ち足りるようになると言われました(マタイ5:5~6)。「地を受け継ぎ」は、地上に到来する神の国を相続することです。栄光のからだに変えられ、永遠のいのちが実現して、地上に戻って来られたイエス様と共に永遠に生きることができます。不義・不正に苦しみ「義に飢え渇く者」は、義なる王が治める神の国で満ち足りることでしょう。

3.偶像礼拝をする諸国の裁き

 イスラエル国の存在を認めない周辺諸国に対する預言を見ましょう。

① ガザとカナンへの裁きの預言 

ゼパニヤ2:4~7
  まことに、ガザは捨てられ、アシュケロンは荒れ果てるアシュドデは真昼に追い払われ、エクロンは根こそぎにされる。わざわいだ、海辺に住む者たち、クレタ人の国。のことばはおまえたちに向けられている。「ペリシテ人の地、カナンよ。わたしはおまえを消し去って、住む者がいないようにする。」海辺よ。おまえは牧場となり、牧者たちの牧草地となり、羊の囲い場となる。海辺はユダの家の残りの者の所有となる。彼らは海辺で羊を飼い、日が暮れると、アシュケロンの家々で横になる。彼らの神、主が彼らを顧みて、彼らを元どおりにされるからだ。

ペリシテ人の地・カナンは、イスラエル民族に約束された「乳と蜜の流れる地」で、地中海とヨルダン川に挟まれた南北に細長い地域です。今はイスラエルとパレスチナ自治区(ガザ地区と西岸地区)があります。

ペリシテ人の地

ペリシテ人はハムの子孫ミツライムの子孫で、クレタ島(カフトル)から移住したクレタ(カフトル)人です。

ペリシテ人の5人の王たちの治めていた町が、ガザアシュケロンアシュドデエクロンガテです。ガザアシュドデにはダゴンが祭られ、アシュケロンにはアシュタロテが、エクロンにはバアル・ゼブブが祭られていました。

ペリシテ人はイスラエル民族にとっての宿敵で、イスラエルの契約の箱を奪い、アシュドデにあったダゴンの神殿に安置し、後にエクロンに運びました。

ゼカリヤ9:5~7
 主がペリシテ人の誇りを断ち切り、ガザから王が消え失せ、アシュケロンには人が済まなくなり、アシュドデには混血の民が住むようになり、エクロンはエブス人のようになる。

他の預言者たちも、これらの町々からペリシテ人がいなくなると預言しています。

・エレミヤ47:6~7 すべてのペリシテ人(カフトル島の残りの者)を破滅させる日が来て、ガザアシュケロンは主の剣によって破滅させられる。

・アモス1:6~8 ガザの宮殿は火で焼かれ、アシュドデアシュケロンから王がいなくなり、エクロンペリシテ人も滅びる。

・エゼキエル25:15~17 ペリシテ人は(イスラエル人に対し)復讐を企て、心の底から嘲って酷い復讐をし、いつまでも敵意をもって滅ぼそうとしたので、主が彼らに復讐し、クレタ人を断ち切り、海辺の残った者を滅ぼす

ペリシテ人は後にエドム(エサウの子孫)と同化したと言われています。

② 現代のパレスチナ人とは

現代の「パレスチナ人」はペリシテ人の子孫ではなく、周辺諸国から移住してきたアラブ人です。

イスラエル国がローマ帝国によって滅ぼされ、ユダヤ人が世界離散すると、ローマ皇帝ハドリアヌスがユダヤという地名を消し去るため、「ペリシテ人の地」という意味で「シリア・パレスチナ」と呼ぶようになりました(AD135)。そもそも、パレスチナ人という民族は存在せずパレスチナという国も存在したことがありません

国連の決定に従い、1948年の時点で、カナンの地にパレスチナとイスラエルという二つの国家が建国される予定でした。イスラエルは同意して建国を宣言しましたが、アラブ側はイスラエルの存在と建国を認めず、全部をパレスチナの領土とするために戦争を仕掛けました。イスラエルは独立を勝ち取って国連に加盟し、78年後の今も、中東で唯一の民主主義国家として繁栄しています。

イスラム教組織やアラブ諸国は、イスラエル国を滅ぼし、ユダヤ人を殲滅するための戦争を今に至るまで継続し、パレスチナはまだ正式な独立国家となっていません。彼らが「パレスチナを占領から解放する」と言う時、イスラエルの国土として認められている土地もパレスチナの領土にするという意味です。
世界の人々は、イスラエルがパレスチナに侵略してジェノサイドしているので、ハマスが抵抗し、イスラム諸国が加勢していると勘違いしています。事実は、イスラム教国や過激派テロ組織が、イスラエル殲滅とユダヤ人抹殺のための攻撃を正当化するために、パレスチナ・アラブ人を難民に留め続けているのです。

2023年10月7日、ハマスのイスラエル襲撃によって始まった戦争で、ガザ地区の60%が破壊されました。ガザ地区の地下にはハマスの巨大なトンネル網が張り巡らされ、その出入り口は、学校・病院・モスク・民家などの下に設けられていました。ハマス党員は救急車で移動しながら地下に出入りし、民間人をイスラエル攻撃からの盾として利用していました。

またハマスは、ガザ住民に贈られた支援物資を強奪し、反イスラエル国からの資金や武器とともに地下に蓄え、司令部や党員の生活空間を造って潜み、捕虜も地下牢に収容していたため、イスラエル軍はガザ地区に侵攻し、人質を捜しながらハマスと戦い、トンネルやハマスのインフラを破壊していきました。そのため、住民は住居を失い、テント生活となったのです。

イスラエルとハマスの間で停戦が合意され(2025/10/10)、トランプ大統領が永年議長を務める「平和評議会」が発足し、ガザを再開発するための「ニュー・ガザ構想」が打ち出されました(2026/1/22)。世界から250億ドルの投資を集めてガザを高級リゾート地に造り変え、住民を雇用して自活させ、武装勢力によらない文民による自治を実現しようとの計画です。いくつかの委員会が設立され、今後、国際治安部隊を組織してイスラエル軍と交代させる予定です。

ニュー・ガザ構想

ニュー・ガザ構想

「平和評議会」は「トランプ国連」と批評され、ヨーロッパ諸国は加入を拒否しています。加入を表明した26カ国の大多数がイスラエルに反対する立場、カタールやトルコのようなハマス支援国も入っています。イスラエルも参加を決定し、ネタニヤフ首相が渡米して調印しました(2/11)。

ハマスイスラエル国殲滅、イスラエル民族抹殺を目指す組織です。住民の生活・安全、繁栄・平和は彼らの念頭にありません。高官たちが暗殺され、戦闘員が入れ代わろうとも、そのイデオロギーが変わることはありません。ハマスに莫大な資金援助を続けてきたイランやカタール、常にイスラエルを攻撃してきたイスラム教の過激なテロ組織も、イスラエル国とユダヤ人を抹殺するという目標を放棄することはないでしょう。
ガザ地区にはまだトンネル網が残っており、ハマスは武装解除を拒否し、新たな資金を得て戦闘員と武力を増強し、ガザでの支配を再構築しています。ガザ復興と平和と自治を達成することは至難の業です。

イスラエルを滅ぼそうとする戦いの根底には、真の神を憎み、神の国の実現を阻止しようとする悪魔の企みがあります。この戦いの本質は霊的戦いであり、それはイエス様が再臨されるまで続きます。「獣」が現れたら一時的な平和が来るでしょうが、最終的に「海辺はユダの家の残りの者の所有となる」というゼパニヤの預言は成就するでしょう。

③ イスラエル周辺国への預言

イスラエルの東の国、モアブとアンモン 

ゼパニヤ2:9~11
わたしは生きている。──イスラエルの神、万軍ののことば──それゆえ、モアブは必ずソドムのようになり、アンモン人はゴモラのようになり、いらくさの茂る所、塩の穴、とこしえに荒れ果てた地となる。わたしの民の残りの者が、そこをかすめ奪う。わたしの国民の生き残りが、そこを受け継ぐ。」これは彼らの高慢のためだ。彼らが万軍の主の民をそしり、これに向かって高ぶったからだ。主への恐れが彼らに下る。主が地のすべての神々を消し去られるからだ。人々はそれぞれ、自分のところで主を礼拝する。異国のすべての島々も。

モアブとアンモンは、アブラハムの甥のロトの息子たちから生まれた民族で、居住地は現在のヨルダンにあたります。モアブの神はケモシュ、アンモンの神はモレクです。

エゼキエル25:3~11によると、アンモンは、エルサレム神殿が汚され、ユダがバビロンに捕囚されてイスラエルの地が荒廃したのを見て、心の底から嘲り、喜んだために、東の人々に根絶やしにされます。モアブは、「ユダは異邦の民と変わらない」と卑下したゆえに裁かれます。

偶像神を礼拝する民は、聖書の神に反抗するゆえに、聖書の民をそしり、高ぶります。主を畏れず、イスラエルを攻撃する国々は、最後には滅ぼされ、荒れ果ててしまいます。滅びを逃れる方法は、イスラエルのメシアを通して真の神に立ち返り、神の主権を認めることです。最終的に偶像礼拝者たちはいなくなり、真の神だけが崇められるようになります。

イスラエルの南の国 クシュ

ゼパニヤ2:12 「あなたがた、クシュ人も、わたしの剣で刺し殺される。」

クシュは現在のエチオピア、スーダン、エジプト南部にあたります。彼らはマゴグのゴグに率いられて、イスラエルに攻め込む国です(エゼキエル38:5)。

イスラエルの北の国 アッシリア 

ゼパニヤ2:13~15
主は手を北に向けて伸ばし、アッシリアを滅ぼし、ニネベを荒野のようにし、砂漠とされる。その中に、獣の群れが、あらゆる地の獣が伏す。ふくろうと針ねずみは、その柱頭をねぐらとし、その鳴き声は窓に響き渡り、荒廃は敷居に及ぶ。まことに、その杉材が剥がされる。これが、安心して過ごし、「私だけは特別だ」と心の中で言っていた、あのおごった都だ。ああ、その都は荒れ果て、動物の伏す所となる。そこを通り過ぎる者はみな、嘲って手を振る。

ニネベはBC612年に滅ぼされました。

人類の歴史を聖書の預言と照らし合わせるなら、全ての国々は主の主権の下に置かれていることがわかります。そしてまだ成就していない預言も必ず実現し、神の裁きの時が訪れます。その日が来る前に、すべての人に福音を宣べ伝えなければなりません。

Ⅰテモテ2:4
 主はすべての人が救われて、真理を知るようになることを望んでおられます。
Ⅱペテロ3:9
  主は、ある人たちが遅れていると思っているように、約束したことを遅らせているのではなく、あなたがたに対して忍耐しておられるのです。だれも滅びることがなく、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです。

 

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