再臨と終末(15)ボツラとエルサレムでの戦い、裁きと救いが実現する日

終末論
最終戦争の地、エルサレム
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前回は黙示録12章13章とダニエル書から、イスラエルを滅ぼそうとする竜と獣について学びました。今回は、神の御怒りの日のボツラとエルサレムでの戦い、イスラエルの救出、裁きの場所と戦いの結末について、旧約聖書の預言から探ってみます。

1.ボツラにかくまわれたユダヤ民族の救出

① 艱難時代後半のイスラエルの避難場所

黙示録によると、艱難時代後半の1260日の間、イスラエル民族は(悪魔)から逃げ、エルサレムを離れて神によって供えられた場所(荒野)に隠れます(12:6)。その場所は、ヨルダン(かつてのエドム)のペトラ遺跡であると考えられています。その根拠とされているのがミカ書です。

ミカ2:10、12
さあ、立ち去れ。ここは憩いの場所ではない。ここは汚れで滅ぼされるからだ。それはひどい滅びだ。・・・・・ヤコブよ。わたしは、あなたを必ずみな集め、イスラエルの残りの者を必ず呼び集める。わたしは彼らを、囲いの中の羊のように、牧場の中の群れのように、一つに集める。こうして、人々のざわめきが起こる。

エルサレムは偶像礼拝と魔術の中心地・大バビロンとなります。主は真の信仰のあるイスラエルの残りの者(レムナント)を、羊を集めるように一か所に集められます。羊の「囲い」を表すヘブライ語の単語は「ボツラ」です。現ヨルダン・ハシミテ王国(旧約時代のエドム)のペトラ遺跡(使徒の時代のナバテア王国の首都)は、かつてはボツラという名前でした。

ペトラの地形は、羊の「囲い」によく似ています。羊飼いたちは夜、石垣を巡らした安全な囲い場に羊を集めて休ませます。その時、羊の数を数えるために狭い入り口を通らせます。

ペトラへ行くためには、切り立った高い崖に挟まれた狭い道を通らなければなりません。岩壁の間を2kmほど進むと、急に視界が開け、岩山を彫って作った最初の巨大な建築物、宝物殿が出現します。そしてそこから、たくさんの巨大建築物が続く広大なペトラ遺跡が始まります。

観光客は入り口付近の遺跡群を数時間、見学するだけですが、ミカ書の預言を信じるヨルダンのクリスチャンたちは、将来のイスラエル民族の避難に備えて、食料や新約聖書をあちこちに隠しているそうです。

② ボツラで復讐し、イスラエルを救い出す

悪魔に惑わされた諸国の民は、ボツラに隠れているイスラエル民族を滅ぼそうとして進軍して来ます。再臨されたイエス様はボツラでイスラエルの敵と戦われます。

イザヤ34:2~6
がすべての国に向かって激しく怒り、そのすべての軍勢に向かって憤り、彼らを聖絶し、虐殺されるにまかされたからだ。彼らの殺された者は投げ捨てられ、その死体は悪臭を放ち、山々はその血によって溶ける。天の万象は朽ち果て、天は巻物のように巻かれる。その万象は枯れ落ちる。・・・「まことに、天でわたしの剣は血に浸されている。見よ。これがエドムの上に、わたしが聖絶すると定めた民の上に下る。」の剣は血で満ち、脂肪で肥えている。・・・ボツラでいけにえを屠り、エドムの地で大虐殺をされるからだ。

「天の万象は朽ち果て、天は巻物のように巻かれ、その万象は枯れ落ちる」日ですから、主が天から現れる日、主の御怒りの日のことです。イエス様はまず、イスラエル民族を滅ぼそうとする諸国の軍勢をボツラで聖絶され、イスラエルの残りの者を救出されます。

ミカ2:13
打ち破る者は、彼らの先頭に立って上って行く。彼らは門を打ち破って進み、そこを出て行く。彼らの王が彼らの前を、主が彼らの先頭を進む。

イザヤ63:1 ~4
「エドムから来るこの方はだれだろう。ボツラから深紅の衣を着て来る方は。その装いには威光があり、大いなる力をもって進んで来る。」「わたしは正義をもって語り、救いをもたらす大いなる者。」
「なぜ、あなたの装いは赤く、衣はぶどう踏みをする者のようなのですか。」「わたしはひとりぶどう踏みをした。諸国の民のうちで、事をともにする者はだれもいなかった。わたしは怒って彼らを踏み、憤って彼らを踏みにじった。彼らの血の滴りはわたしの衣にはねかかり、わたしの装いをすっかり汚してしまった。復讐の日がわたしの心のうちにあり、わたしの贖いの年が来たからだ。」

イエス様打ち破る者、彼らの王)はボツラで救出したユダヤ人の先頭に立ち、エルサレムを目指して進んで行かれます。主の衣はボツラで滅ぼした敵の返り血に染まっています。

③ エドムの地は永遠に荒れ果てる

イザヤ34: 8~10
それは主の復讐の日であり、シオンの訴えのために仇を返す年だからだ。エドムの川ピッチに、その土は硫黄に変わる。その地は燃えるピッチになる。それは夜も昼も消えず、その煙はいつまでも立ち上る。そこは代々にわたって廃墟となり、もうそこを通る者はだれもいない。

ピッチは、瀝青(アスファルト、石油、天然ガスなど)や、原油・石油タールなどを蒸留した後にできる黒い残留物のことです。この地域には原油から自然にピッチができていたそうです。

かつてエドムの領土は、死海から紅海にかけてイスラエルの東側に広がっていました。エドムの川は死海の南端に流れ込むゼレデ川で、ボツラはさらに南にあります。かつて死海南端にあったソドム・ゴモラは、天から降り注ぐ火と硫黄によって焼き尽くされました。そのように、エドムの地は燃える硫黄とピッチに変わり、焼き尽くされ、完全に廃墟と化してしまいます。

エゼキエル35:3~9
 である主はこう言われる。セイルの山よ。わたしはおまえを敵とする。わたしはおまえに手を伸ばし、おまえを全き荒廃の地とする。わたしがおまえの町々を廃墟にし、おまえを荒れ果てさせるとき、おまえは、わたしがであることを知る。おまえはいつまでも敵意を抱き、イスラエル人の災難の時、すなわち彼らの最後の刑罰の時、彼らを剣の力に引き渡した。・・・わたしはセイルの山を全くの廃墟とし、そこから人の往来を絶つ。わたしはその山々を、刺し殺された者で満たし、おまえの丘、谷、すべての谷川に、剣で刺し殺された者たちが倒れる。わたしはおまえを永遠に荒れ果てさせる。おまえの町々には住む者がいなくなる。そのときおまえたちは、わたしがであることを知る。

ヨエル3:19~21
 エジプトは荒れ果てた地となり、エドムは荒れ果てた荒野となる。彼らの、ユダの人々への暴虐のためだ。彼らはその地で、咎無き者の血を流した。しかし、ユダは永遠に、エルサレムは代々にわたって人の住む所となる。わたしは彼らの血の復讐をし、罰せずにはおかない。はシオンに住む。

イエス様が天から来られ、セイルの山や丘や谷でイスラエルの敵を滅ぼし、ボツラに隠れていたユダヤ人を救い出します。セイルの住民は最後までイスラエルを憎み、攻撃したために主の刑罰を受け、エドムの地は火で焼かれて廃墟となります。

2.エルサレムでの戦いとイスラエルの救い

終末戦争の目的の一つは、義人を神の国のために収穫し、悪人を滅ぼすことです。神を信じる敬虔な者は永遠のいのちが実現して永遠の御国に入り、神に反逆する罪人は火によって滅ぼされます。そのことは、主がイスラエル民族を悪魔の最終的な攻撃から救い出し、エルサレムの敵を滅ぼされる日に起こります。

① 主は、エルサレムを攻撃する国々と戦われる

すべての国々がエルサレムを攻めるために集まって来ます。

 ゼカリヤ12:2~3
 見よ。わたしはエルサレムを、その周りのあらゆる民をよろめかせる杯とする。エルサレムが包囲されるとき、ユダについてもそうなる。その日、わたしはエルサレムを、どの民にとっても重い石とする。すべてそれを担ぐ者は、身にひどい傷を受ける。地のすべての国々は、それに向かって集まって来る。

ゼカリヤ14:2~3
「わたしはすべての国々を集めて、エルサレムを攻めさせる。都は取られ、家々は略奪され、女たちは犯される。都の半分は捕囚となって出て行く。しかし、残りの民は都から絶ち滅ぼされない。」が出て行かれる。決戦の日に戦うように、それらの国々と戦われる。

かつてアンティオコス・エピファネスがエルサレムを蹂躙し、住民を虐殺したように、主の再臨に最後の抵抗をする悪魔は、諸国の民を使ってエルサレムとユダヤ人に暴虐を行わせます。

ボツラで敵を打ち破ったイエス様は、約束された通りにオリーブ山に再臨されます。

ゼカリヤ14:4~5
 その日、主の足は、エルサレムの東に面するオリーブ山の上に立つ。オリーブ山は、その真ん中で二つに裂け、東西に延びる非常に大きな谷ができる。山の半分は北へ、残りの半分は南へ移る。「山々の谷がアツァルにまで達するので、あなたがたはわたしの山々の谷に逃げる。ユダの王ウジヤの時に地震を避けて逃げたように、あなたがたは逃げる。」私の神、が来られる。すべての聖なる者たちも、主とともに来る。

オリーブ山が南北に割れ、神殿の丘からアツァルまで谷ができるので、生き残ったエルサレムの住民は、谷を通って避難するのでしょう。

「聖なる者たち」は、「御使いたち」や「聖徒たち」とも訳されています。マタイ25:31では、主は「すべての御使いたちを伴って来る」とあり、黙示録19:14では、主が開かれた天から白い馬に乗って来られる時、「天の軍勢」が従っています。ボツラから救出されたユダヤ人たちも主に従って来るでしょう。

② 主によって戦いに勝利する

エルサレムは主の御住まいとなる永遠の都です。主はエルサレムの住民を救い、敵に復讐をされます。

ゼカリヤ12:4
その日──主のことば──わたしはすべての馬を打って驚かし、その乗り手を狂わせる。しかし、わたしはユダの家の上に目を見開き、もろもろの民のすべての馬を打ってその目を見えなくする。

イスラエルを攻撃しようとしていた敵のコンピューターやレーダーは狂い、武器や機体は操作不能になるのかもしれません。

ゼカリヤ12:5、8~9
ユダの首長たちは心の中で言う。『エルサレムの住民は、彼らの神、万軍の主によって私の力となる。』・・・その日、主はエルサレムの住民をかくまう。その日、彼らの中のよろめき倒れる者もダビデのようになり、ダビデの家は神のようになって、彼らの先頭に立つ主の使いのようになる。その日、わたしはエルサレムに攻めて来るすべての国々を根絶やしにしよう。

イエス様がエルサレムに来られると、ダビデの家とエルサレムの住民は力を得ます。

ミカ4:11~13
 今、多くの国々があなたに敵対して集まり、そして言う。「シオンは汚されるがよい。われわれはこの目でじっとそれを見ていよう」と。しかし彼らは主の御思いを知らず、その御計らいに気づかない。主は、打ち場の麦束のように彼らを集められたのだ。
「娘シオンよ、さあ、脱穀せよ。わたしが、あなたの角を鉄とし、あなたのひづめを青銅とする。あなたは多くの国民を粉々に砕き、彼らの不正な利得を主のために、彼らの財宝を全地の主のために聖絶する。」

マラキ4:1~3
見よ。その日が来る。かまどのように燃えながら。その日、すべて高ぶる者、すべて悪を行う者は、わらとなる。来ようとしているその日は、彼らを焼き尽くし、根も枝も残さない。──万軍のは仰せられる──しかし、わたしの名を恐れるあなたがたには、義の太陽が上り、その翼には、いやしがある。あなたがたは外に出て、牛舎の子牛のようにはね回る。あなたがたはまた、悪者どもを踏みつける。彼らは、わたしが事を行う日に、あなたがたの足の下で灰となるからだ。──万軍のは仰せられる──

エルサレムに攻めて来た軍勢は疫病に侵され、立っているうちに肉も目も舌も腐るので、彼らは恐怖に襲われ、大混乱に陥り、互いに攻撃し合うようになります(ゼカリヤ14:12~13)。
エルサレムの住民は主の御業を見て勇気に満ち、立ち上がって戦うのでしょう。彼らは自分たちの力が神にあることを知るようになります。

ゼカリヤ12:6
その日、わたしはユダの首長たちを、薪の中にある火鉢のようにし、麦束の中にある燃えるたいまつのようにする。彼らは右も左も、周りにいるどの民も焼き尽くす。しかしエルサレムはなお、元の場所エルサレムに残る。

エルサレムは、人間の反対や攻撃によって奪われたり、移されたり、滅ぼされたりはしません。神の都は永遠不滅で、シオンに対する主の御計画は必ず実現するのです。

③ イスラエルの悔い改めと救い

エルサレムの住民は、待ち望んでいた救い主がイエス様であったことを悟ります。

ゼカリヤ12:10
わたしは、ダビデの家とエルサレムの住民の上に、恵みと嘆願の霊を注ぐ。彼らは、自分たちが突き刺した者、わたしを仰ぎ見て、ひとり子を失って嘆くかのように、その者のために嘆き、長子を失って激しく泣くかのように、その者のために激しく泣く。

時が来て、彼らの霊的な目が開かれます。そして、メシアを拒否して十字架につけた先祖たちの罪と、長い間クリスチャンの証を退け、イエス様を信じなかったユダヤ民族と自分の罪を悟ります。すると嘆願の霊が注がれ、彼らは激しく泣いて悔い改めるのです。その悔い改めを見て、主はイスラエルの罪を取り除かれます。

ゼカリヤ13:1~2、8~9
その日、ダビデの家とエルサレムの住民のために、罪と汚れをきよめる一つの泉が開かれる。その日──万軍ののことば──わたしはもろもろの偶像の名を、この地から絶ち滅ぼす。それらの名はもう覚えられない。わたしはまた、その預言者たちと汚れの霊をこの国から除く。・・・全地はこうなる──のことば──。その三分の二は断たれ、死に絶え、三分の一がそこに残る。わたしはその三分の一を火の中に入れ、銀を錬るように彼らを錬り、金を試すように彼らを試す。彼らはわたしの名を呼び、わたしは彼らに答える。わたしは『これはわたしの民』と言い、彼らは『は私の神』と言う。」

大バビロンの偶像礼拝は終焉を迎え、偽指導者たちはいなくなります。生き残った三分の一のイスラエルのレムナントは、苦難の時を通して清められ、神との関係が回復します。

ゼパニヤ3:14~17
 娘シオンよ、喜び歌え。イスラエルよ、喜び叫べ。娘エルサレムよ、心の底から喜び躍れ。はあなたへのさばきを取り除き、あなたの敵を追い払われた。イスラエルの王、主は、あなたのただ中におられる。あなたはもう、わざわいを恐れることはない。その日、エルサレムは次のように言われる。「シオンよ、恐れるな。気力を失うな。あなたの神、主は、あなたのただ中にあって救いの勇士だ。主はあなたのことを大いに喜び、その愛によってあなたに安らぎを与え、高らかに歌ってあなたのことを喜ばれる」と。

ローマ11:26~27
 こうして、イスラエルはみな救われるのです。「救い出す者がシオンから現れ、ヤコブから不敬虔を除き去る。これこそ、彼らと結ぶわたしの契約、すなわち、わたしが彼らの罪を取り除く時である」と書いてあるとおりです。

3.裁きの行われる谷と裁きの結末

① ヨシャファテの谷:判決の谷

ヨエル3:1~2
見よ。わたしがユダとエルサレムを回復させるその日、その時、わたしはすべての国民を集め、彼らをヨシャファテの谷に連れ下り、わたしの民、わたしのゆずりイスラエルのために、そこで彼らをさばく。彼らはわたしの民を国々の間に散らし、わたしの地を自分たちの間で分配したのだ。

裁きの基準は「わたしの民、わたしのゆずり相続地イスラエル」にどんな態度を取ったかです。諸国の民はイスラエル民族を約束の地から追い出して世界に離散させ、エルサレムとイエス様の相続地イスラエルを奪い取ったために裁かれるのです。イスラエル民族とエルサレムに対する主の選びと御計画に反対し、妨害することは、全地の王の主権を認めず、逆らうことです。

ヨエル3:12~16
諸国の民は立ち上がり、ヨシャファテの谷に上って来い。わたしがそこで、周辺のすべての国々をさばくために、座に着くからだ。」
鎌を入れよ。刈り入れの機は熟した。来て、踏め。踏み場は満ちた。石がめはあふれている。彼らの悪がひどいから。判決の谷には、群衆また群衆。の日が判決の谷に近づくからだ。太陽も月も暗くなり、星もその輝きを失う。はシオンからほえ、エルサレムから声をあげられる。天も地も震える。はその民の避け所、イスラエルの人々の砦である。

ヨシャファテの谷は判決の谷(別訳は裁きの谷)とも言われます(参照:再臨と終末(9)世の終わりの裁きの谷)。諸国の民がイスラエルとエルサレムを憎むのは、主の再臨を阻止し、この世を支配し続けようとする悪魔に動かされているからです。主は、悪魔に従う者たちを滅ぼすために、ヨシャファテの谷に召集し、獣の率いる軍隊を滅ぼされます。

踏み場は都の外にあります。流れ出た血は馬のくつわに届くほどになり、1600スタディオン(約300km)に広がります(黙示録14:14~20)。

現代イスラエルの国土は、南北の長さが470km、東西は最長で135kmです。ヨシャファテの谷の所在地は不明ですが、流れ出た血が300kmほどに広がるので、領土の大半が血の海となるのでしょう。

② トフェテ:虐殺の谷

ヨエル2:18~20
はご自分の地をねたむほど愛し、ご自分の民を深くあわれまれた。は民に答えられた。・・・わたしは二度とあなたがたを、国々の間でそしりの的としない。わたしは北から来るものを、あなたがたから遠ざけ、それを荒廃した砂漠の地へ追いやり、その前衛を東の海に、その後衛を西の海追いやる。その悪臭は立ち上り、その腐った臭いは立ちこめる。主が大いなることを行ったからだ。

荒廃した砂漠の地は、イスラエル南部のネゲブ砂漠と思われます。東の海死海で、西の海地中海です。北から来た諸国軍の死体は、砂漠地帯の東の端から西の端まで全面に広がるのでしょう。

エゼキエル20:47~48
 ネゲブの森に言え。『のことばを聞け。神である主はこう言われる。見よ。わたしはおまえのうちに火をつける。その火はおまえのうち、すべての生木とすべての枯れ木を焼き尽くす。その燃える炎は消されず、南から北まで地の面すべてが焼かれる。そのとき、すべての肉なる者は、であるわたしが燃やしたのを見る。その火は消えることがない。』

 ネゲブ地方はイスラエルの国土の南半分、アカバ湾までの逆三角形の広大な地域です。砂丘、裸の岩山や台地、花崗岩の峡谷が続き、ネゲブ原子力研究センターがあります。ネゲブは「乾燥した」という意味ですが、エルサレムのあるユダの山地から見て「南」という意味でも使われます。

主の激しい怒りと裁きが下され、ネゲブの南から北まで地の面すべてが焼かれます。

イザヤ30:30、33
 は威厳のある御声を聞かせ、激しい怒りと、焼き尽くす火の炎と、大雨と、あらしと、雹の石をもって、御腕の下るのを示される。・・・・すでにトフェテも整えられ、特に王のために備えられているからだ。それは深く、広くされてあり、そこには火とたきぎとが多く積んである。主の息は硫黄の流れのように、それを燃やす

反キリスト軍と王のために、トフェテが備えられています。

トフェテは「焼き場・オーブン」という意味で、エルサレムの城壁の外、神殿の丘の南側にあるベン・ヒノムの谷にあり、異教の神モレクに息子・娘を火で焼いて捧げた偶像礼拝の場所でした。イエス様の時代には罪人の死体が焼かれる場所となり、ゲヘナゲー・ヒノームヒノムの谷)は、将来、全ての罪人が焼き滅ぼされる場所を指すようになりました(参照:ゲヘナとシェオール、第二の死と永遠の滅びについての誤解)。

トフェテは、主の御怒りの日に罪人が焼き滅ぼされるゲヘナとなります。その日には、主に敵対する諸国の軍隊のためにトフェテは深く、広くされ主の息が硫黄の流れのように燃えあがり、彼らを焼き尽くします。「(単数)」は、神に反逆するを指すと思われます。

黙示録19:20~21では、獣の軍隊は主の御口から出る剣によって殺されて鳥たちの餌食になり、獣と偽預言者は生きたまま、硫黄の燃える火の池に投げ込まれます。ですから、トフェテは特に王のために備えられているのです。

エレミヤ7:32~33
 それゆえ、見よ、その日が来る。・・主の御告げ。・・その日には、もはや、そこはトフェテとかベン・ヒノムの谷と呼ばれない。ただ虐殺の谷と呼ばれる。人々はトフェテに、余地がないほどに葬る。この民のしかばねは、空の鳥、地の獣のえじきとなるが、これを追い払う者もない。

③ 世界的な悔い改めと救い

ゼパニヤ3:8~9
それゆえ、わたしを待て。──のことば──わたしが証人として立つ日を待て。わたしは諸国の民を集め、もろもろの王国をかき集め、わたしの激しい憤りと燃える怒りをことごとく彼らに注いで、わたしのさばきを下すからだ。全地は、わたしのねたみの火で焼き尽くされる。そのとき、わたしは諸国の民の唇を変えて清くする。彼らはみな主の御名を呼び求め、一つになって主に仕える。

北から来る軍隊は荒廃した砂漠の地・ネゲブで殺され、その死体は死海から地中海まで広がります(ヨエル2:20)。そしてネゲブのすべての地面(と死体)は焼かれ、その燃える炎は消されませんエゼキエル20:48)。全地(とすべての敵)は、火と硫黄の燃えるゲヘナで焼き尽くされるのです。

諸国民は、聖書の預言通りにイエス様がイスラエルの敵を滅ぼし、イスラエル民族を救い出されたことを見て、聖書の神こそ真の神であると悟ります。そしてみな主の御名を呼び求め(悔い改め)、世界的な救いが起こり、一つになって主に仕えるようになります。神がイスラエルを通して栄光を現され、被造物である人類をご自分に立ち返らせるのです。

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