世界のクリスチャン迫害の実態

福音宣教
World Watch List
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2020年度、クリスチャンに対する迫害状況

オープン・ドアーズという団体は、毎年、世界各国のクリスチャン迫害の実態について報告しています。2019年10月から2020年9月までの1年間の迫害状況について、「世界監視リスト2021(Open Doors World Watch List)」が発表されています。

1.「世界監視リスト2021」迫害上位50か国  

1.北朝鮮 2.アフガニスタン 3.ソマリア 4.リビア 5.パキスタン 6.エリトリア 7.イエメン 8.イラン 9.ナイジェリア 10.インド 11.イラク 12.シリア 13.スーダン 14.サウジアラビア 15.モルディブ 16.エジプト 17.中国 18.ミャンマー 19.ベトナム 20.モーリタニア 21.ウズベキスタン 22.ラオス 23.トルクメニスタン 24.アルジェリア 25.トルコ 26.チュニジア 27.モロッコ 28.マリ 29.カタール 30.コロンビア  31.バングラデシュ 32.ブルキナファソ 33.タジキスタン 34.ネパール 35.中央アフリカ共和国 36.エチオピア 37.メキシコ 38.ヨルダン 39.ブルネイ 40.コンゴ民主共和国  41.カザフスタン 42.カメルーン 43.ブータン 44.オマーン 45.モザンビーク  46.マレーシア 47.インドネシア 48.クゥエート 49.ケニヤ 50.コモロ諸島

50か国についての詳しい報告(PDF)は以下をご覧ください。   https://www.opendoorsusa.org/wp-content/uploads/2021/01/WWL2021_Booklet-digital.pdf

 レイモンド・イブラヒムという方が、概略を報告してくださっていますので、一部を要約してご紹介します。
https://www.gatestoneinstitute.org/16963/calamity-christians-persecuted

3億4000万人以上のクリスチャンが信仰のために高レベルの迫害と差別に苦しんでいる(2020年の2億6000万人から31%増加。2019年は2億4600万人、2018年は2億1500万人)。2018年から2021年の間に、キリスト教徒の迫害は60%近く増加。
・このうち約3億900万人は、非常に高いレベルまたは極端なレベルの迫害に苦しんでいる。世界で8人に1人、アフリカで6人に1人、アジアで5人に2人、ラテンアメリカで12人に1人の割合。
4,761人(1日当たり13人)のキリスト教徒が信仰のために殺害された。昨年(2,983人)から60%増加
4,277人(1日当たり12人)のキリスト教徒が不当に逮捕拘留、または投獄された
1,710人(1日当たり5人)が信仰関連の理由で誘拐された
4,488棟(1日当たり12棟)教会またはキリスト教の建物が攻撃された
・上位12位までのうち10か国、上位50か国のうち39か国は「イスラム教による弾圧」から来ている迫害か、イスラム教徒が大多数の国での迫害。(シャリーア法――イスラム法――によって統治されているので、政府、社会によって、またはその両方から弾圧される。)

2.国別の主な迫害状況

北朝鮮(1位) …「キリスト教徒として発見されると死刑判決、もしくは政治犯罪者として強制労働収容所に収容。現在推定50〜70,000人のキリスト教徒が投獄されている。収容所のシステムを拡大したと報告されている。家族全員が連帯処罰される。」
アフガニスタン(2位)とソマリア(3位)…迫害は北朝鮮よりもわずかに抑圧が少ない程度」
ナイジェリア(9位) …「クリスチャン人口は46.3%、迫害が最も激しかった国。武装したフラニ族(ボコ・ハラムやISIS) の過激派による容赦ない殺害、焼き討ち、誘拐、強姦が行われている。
インド(10位) …「インド人になることはヒンドゥー教徒になること」という信念に基づいて、「外国の信仰に従った」と非難され、家族や地域社会からヒンドゥー教に戻るよう絶えず圧力を受ける。しばしば肉体的に攻撃され、殺されることもある。
モルディブ(15位) …「美しい島国」では、迫害は観光客の目から隠されて行われている。
エジプト(16位) …クリスチャン女性と少女に対する誘拐、イスラム教徒との強制結婚が記録的なレベルに達している。
中国(昨年23位から今年17位) …「保護と「安全」のために市民を監視する目的で、4億1500万台以上の顔認識カメラを設置して人々の居場所を追跡するなど、新たな規制と監視方法を開発した。
ベトナム(19位) …イエスに従うために部族信仰から離れる女性は、子供たちに会う権利を失う。
トルコ(昨年の36位から今年は25位 )…全国民の所属宗教がIDカードの電子チップに記録されているため、キリスト教徒を簡単に差別できる。
チュニジア(26位) …最も穏健なアラブ諸国でさえ、暴力的なイスラム過激派は南部の国境地帯で活動しており、あらゆるキリスト教徒を標的にする。

3.コロナ禍での迫害激化

・コロナ・パンデミックは、 食料配布などの救済面での差別、強制改宗、監視と検閲強化を正当化し、宗教的迫害を促進させている。
・アジア、アフリカでは、地方自治体の食料配布を外されたり、クリスチャンの看護師は防護具の配布を拒否されたりした。また、根拠なくウイルス蔓延の原因と非難された。
オープン・ドアーズに救出されたインドのクリスチャンの80%は、食糧配給から外されていた。バングラデシュでも政府の救済から除外され、しばしば飢餓や深刻な健康問題に直面した。エチオピアの一部のクリスチャンも、政府の援助が分配されたときに差別されていた。

クリスマスと迫害の激化

レイモンド・イブラヒム氏は別の記事で、2020年12月に起こったクリスチャンに対する迫害について報告しています。

"This Is a Warning to Christians in All Parts of the World": The Persecution of Christians, December 2020
Muslim fighters tortured a 58-year-old Christian woman of Ar...

クリスマスシーズンには迫害が激化し、残虐な襲撃・虐殺事件が頻発しています。

ナイジェリア
クリスマスイブとクリスマスの早朝、トラックとオートバイに乗ったイスラム教徒たち(ボコ・ハラム)がクリスチャンの村を襲撃して無差別発砲し、教会と10件の家を燃やし、クリスマスに配布するはずだった食料を略奪した。5歳の子供を含む7人から11人が虐殺され、さらに11人が誘拐された。そのうちの5人の男性の処刑場面の映像が、「世界のすべての地域のクリスチャンとナイジェリアのクリスチャンへの警告」のために流された。別の複数の地域でも襲撃があり、33人が殺害され、18軒の家が破壊され、2500人以上が避難した。2020年度1年間で、少なくとも2200人が虐殺されている。

その他、ウガンダ、パキスタン、エジプト、コンゴ民主共和国、スーダン、フランス、イラクでの12月中の迫害(牧師や教会建物の襲撃、虐殺、誘拐など)について報告されています。パキスタンでは女性が誘拐され、強制花嫁として中国へ売られていることが報告されています。「クリスマスはアッラーへの侮辱である」として、フランス、スペイン、ドイツなど西ヨーロッパの国でも、小規模の事件が起こっています。

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